ウクライナ情勢に関する談話
この度のロシア軍のウクライナへの侵攻に対し、私たちは強い驚きと共に深い悲しみの念を禁じえません。
問題解決のために武力による戦争を行うことは、言うまでもなく仏教の智慧と慈悲心に背きますし、「怨を以って怨に報いれば、怨終に除かず」と言われるように、その勝敗のいかんにかかわらず、更に対立を煽り、お互いの憎しみを増やすだけで、根本的な解決を望むべくもありません。
すでに多くの死傷者が出ているとの報道もなされており、その苦しみと悲しみは、侵攻を受けているウクライナ国民だけでなく、攻撃しているロシア国民にも共通のはずです。
私たちは仏教者として、この非人道的な侵略行為に一刻も早く終止符が打たれ、和平が実現することを心より祈っております。
令和4年3月1日
臨済宗妙心寺派
宗務総長 野口 善敬
宗議会議長 小松 全秀
宗務所長会会長 志佐 了拙