お知らせ

ハンセン病に対する差別偏見の払拭について

ハンセン病に対して長年根強い社会的差別と偏見が存在してきました。それは正しい認識が欠けていたからであります。今後この病気は完治すると言う、正しい医学的知識の普及に努めなければなりません。

平成8年3月27日、第136回国会で「らい予防法」廃止が成立しました。さらに平成13年5月11日の熊本地方裁判所判決等により差別の歴史に幕が下りました。

この法律の廃止によって、入居者の法的な人間回復は成されたものの、高齢化や不自由度の進行・合併症の増加等の問題が起きています。私たち宗教者も過去にこの差別に深く関わってきたことを反省し、今日までの国の政策や医療行政の不備によって苦しんでいる人々に対して、医療を充実させ偏見と差別のない社会を作り、入所者の社会復帰や施設の改善につとめ、なお一層人間回復のための理解をすすめる運動を、皆さんと共に取り組んで行きたいと願っております。

臨済宗妙心寺派 人権擁護推進本部

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