東京禅センターとは
臨済宗妙心寺派東京禅センターは首都圏で禅を紹介する拠点として、また禅に親しんでいる方に心の安らぎを提供する場を提供するべく、平成17(2005)年の妙心寺開山無相大師650年遠諱記念事業の一環にて開設されました。
禅を学ぶ場として、花園大学・正眼短期大学から講師を招き講演会を催しています。また禅を体験する場として、一般・企業などを対象とした様々な坐禅や写経の体験を催しています。
さらにわかりやすく禅を伝えるため、龍雲寺(東京都世田谷区野沢)との共催にてダンマトーク(法話会)を開設し、継続して開催しています。
新型コロナ・ウィルス禍では積極的にオンライン化を進め、オンライン坐禅会やオンライン寺ツアー(Zoomアプリを用いた寺院拝観)、オンライン講演会を積極的に催しています。
ごあいさつ
禅宗の教えは難しいと言われています。
その理由の一つは、坐禅を通した体験を重視していることにあります。坐禅は、いつでも、どこでも簡単にできそうに思えますが、いきなり長時間坐禅するのは無理ですし、初心者には、やはり適切な指導が必要です。
今一つの理由は、体験主義の延長線上として、言葉による論理的な理解を「本当の体験ではなく、頭で考えた似せものだ」と切り捨てるために、取り付く島がないように感じることにあります。
もちろん禅宗のスローガンに「不立文字(ふりゅうもんじ)、教外別伝(きょうげべつでん)」、つまり禅の教えは「文字によらず、経典では伝えられない」と言っていますが、正しい説明と理解なしに本当の坐禅による体験に向かうことはできません。
東京禅センターは、京都に本山がある臨済宗妙心寺派が、首都圏にお住まいの方々に禅の素晴らしさを知ってもらうために設立した機関です。
少しの時間でも坐禅を実践し、禅の講義を聴くだけでも、きっと得られるものがあります。
懇切丁寧な坐禅の指導実践や、分かりやすい禅に関する講演解説を通して、是非、新たな人生観を手に入れて下さい。
令和4年2月15日